福井・鯖江のメガネと伝統工芸を次世代に!

このブログは伝統工芸やモノづくりに携わる方、支援している方に読んで欲しいです。鯖江のメガネ材料屋が5年で売り上げ約12倍に売場開拓した経験が少しでもモノづくりに携わる方々のヒントになればと思っております。

絶滅危機・伝統工芸「若狭塗」とは?

福井県にある国指定伝統工芸の一つ若狭塗


若狭塗り
今回は、福井の伝統工芸の若狭塗をご紹介します。

 

いきなりですが若狭塗ってみなさんご存知ですか??

 

伝統工芸 若狭塗


若狭塗(わかさぬり)とは福井県小浜市で生産される漆器である。
今では若狭塗箸と言えばわかる方も多いかもしれませんね。

 福井県には7つの国指定伝統工芸品があります。

www.yumakumamoto.work

 

若狭塗の歴史は?

若狭塗 調べる

昭和53年2月6日に、伝統的工芸品に指定されました。
特に塗箸は全国シェアーの80%以上を占めていて、
少し古い情報になりますが米国第44代大統領バラク・オバマ氏を含め
多くの著名人に箸が贈呈されました。
「若狭塗」の産地は小浜市(オバマ)なのでオバマ大統領にプレゼントされました。

若狭地区には絶滅危惧種の伝統工芸「若狭メノウ細工」の産地でもあります。 

www.yumakumamoto.work

 

若狭塗の作り方は?

若狭塗 作る

【製造工程】
①生地と言われる無垢の箸に漆を塗ります。

②生乾きの漆に貝殻や米などを散りばめる。
③乾燥させて、また漆や金ぱくを積層に塗り重ねる。
④砥石で削り落として断面を見せる。


削りすぎると模様が全部取れてしまうし、少ししか削らないと層が出てこない。
乾燥にも時間がかかるし非常に手間がかかる。

若狭塗 作る

漆は自然乾燥させないと割れたり縮んだりします。
漆の乾燥に1週間ほどかかることもあります。

分かりやすいイメージだと
子供の頃にクレヨンを何層も重ねて、爪楊枝で削り出して遊んだことありますよね?

若狭塗 削り出し

この模様は深みがあって、とても素晴らしい。
ただ製造方法を知ってもらわないとその価値は半減する。
発信することで伝統や背景が伝わり価値が伝える事が出来る。

昔は藩主がこの模様を気に入って製造を促したともいう。


産地は小浜市隣の若狭町はこんな街

www.yumakumamoto.work
【下地】
箸以外は、トチ、ミズメザクラ、ケヤキ、ヒノキ、ホオ、カツラらと同等の木材を用いる。
素地調整のために布を貼り、生漆に米のりを混ぜ合わせたものを何回も塗付することにより「地の粉下地造り」と呼ばれる下地を作る。

箸は、サクラ、シタン、モウソウチクらと同等の木材を用いる。
生漆又は朱合漆を使用して箸の頭の部分に塗り、朱合漆を用い下地を摺り仕上げる。

 

【模様付、研ぎ出し】
 卵殻を用いた「卵殻模様」、
 貝殻を用いた「貝殻模様」、
 松葉、檜葉、菜種又は籾殻等を用いた「起こし模様」の3種類がある。
いずれも数十回も塗重ね、砥石を用い「荒研ぎ」、「中研ぎ」、「仕上げ研ぎ」をする。

 

【仕上げ】
 朱漆を用い艶塗りを行い、炭を用い荒研ぎ、中研ぎ、仕上げ研ぎをした後、胴を摺り仕上げ、最後に黒色系の生漆を用い上塗りを行う。

 

【歴史】
若狭塗は、江戸時代初期慶長年間、に、小浜藩の漆塗職人・松浦三十郎が、小浜湾の海底を模様化をした図案化したと言われている

NHK朝ドラにも出演しました

若狭塗 ちりとてちん

 

近年ではNHK連続テレビ小説ちりとてちんでヒロインの実家が
伝統的な若狭塗箸職人の家との設定であったため、改めて全国的に知れ渡った。

 

福井は小浜市の漆器の他には越前漆器も国指定伝統工芸の産地です。 

www.yumakumamoto.work

 

最後に。。

伝統工芸は昔ながら、私たちの周りにある
自然素材を使って作られています。
実は非常にエコな産業なのです。
そして先人たちの知恵や技術が詰まっています。
その想いは現代にも通ずると想います。

今では石油製品や素材開発で化学的に作られることが当たり前となりました。
大量生産、大量消費が当たり前となり価格も飛躍的に安くなりました。
伝統工芸は時代の流れにそぐわないかもしれません。

しかし、世界が世界戦争や、隕石が落ちたりすることがあれば
自然素材を使った伝統工芸は再び日の目を浴びることがくるでしょう。
私はもう生きていないでしょうが。。