福井・鯖江のメガネと伝統工芸を次世代に!

このブログは伝統工芸やモノづくりに携わる方、支援している方に読んで欲しいです。鯖江のメガネ材料屋が5年で売り上げ約12倍に売場開拓した経験が少しでもモノづくりに携わる方々のヒントになればと思っております。

絶滅危惧種・伝統工芸「若狭めのう細工」とは?

伝統的工芸品(伝統工芸)若狭めのう細工ってご存知ですか?


若狭めのう

今回は、国指定の伝統工芸でありながらでも、絶滅に瀕している伝統工芸との取り組みを紹介します。

 

 

一言で言えば石細工です。

材料は瑪瑙(メノウ)という石です。
ダイヤモンドの次に硬い硬度があるそうですよ。
昔は福井県若狭地方でも採石されたかもしれませんが
知る限りでは国内は北海道から仕入れていた過去があり、
近年だとブラジルから仕入れていたということです。

若狭めのう細工とは・・・
  • 伊勢神宮の式年遷移の際に神物として奉納された過去がある
  • 勾玉生産地「島根県」のお手本にされている産地である
  • 歴史は古く奈良時代からあったと聞くが今では職人が2人のみで組合も消滅しました

若狭メノウ細工唯一の伝統工芸士は84歳の一人のみ(残念ながら亡くなりました)。
材料のメノウと器具は廃業した先から取り寄せるなどして繋がっているが、
40代の「福井7人の工芸サムライ」のメンバー1人が廃業すると

 
福井7人の工芸サムライとは・・・

www.yumakumamoto.work
確実に絶滅してしまう。

そんな絶滅の危機である福井の国指定伝統工芸「若狭めのう細工」の若き職人を訪問し、
なぜ絶滅危惧種にあるのか理由を探りに話を聞き、作業風景も見せてもらった。

これはメノウ(石)の原石

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若狭めのう細工の作業工程

①原石の大きさ形状、色目から作品をイメージする。

②石(メノウ)を切断し焼き入れすることでメノウに含まれるグレー色の鉄分が化学反応し鮮やかな赤褐色に変形する。
ここから以降が非常に手間がかかる作業が続く、 メノウとは水晶のようだと思っていただけたらイメージ湧きやすいと思います。

③延々とノミの先に形状にあった金属ヤスリをつけてメノウに穴を掘っていく

④ロクロのような大きな平面の回転やすりでメノウのカタチを整える。

③④の繰り返しを延々と行う。 

20秒くらいからメノウ作成動画です。


【福井7人の工芸サムライ】福井・匠百景 

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そして研磨も樹脂や金属のような回転バフを使うが時間が想像以上にかかる
目安は1時間で1mmくらいを削るペースだそうだ。
非常に手間がかかるため当然コストがかかる。
そして時代は流れ硝子(ガラス)が生まれ、陶器が生まれ、プラスチック(樹脂)が生まれていった。
高価で納期のかかる若狭メノウ細工は現代ライフスタイルの変化と共に生活用品としての存在意義は薄れ、
和室がなくなり床の間もなくなるとメノウを飾るスペース自体がなくなっていった。
当然需要がなくなればメノウ細工も売れなくなる。

伝統工芸・若狭メノウ細工の可能性

若狭メノウ細工 伝統工芸



私は昔の需要にあった時代から変わってしまった現代のライフスタイルに合わすには素材そのものの素晴らしさを表現できたらと考えた。
なぜなら硝子とは違う重厚感と暖かみを感じたから。
手を抜く訳ではないが、なるべく手をかけずにアイデア次第で
まだまだ現代のニーズにあった商品化可能性は高いと感じている。

そして生まれたメノウを使った新商品

※メノウのキレいな色目を使い、あえて割っぱなしの状態にし形状はランダムにしました。

コンセプトは「世界に一つだけのネックレス

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それこそ「めのう細工」は置物がほとんどだという伝統を一旦壊して
技術を使って生まれ変わるチャンスでもある。

職人や道具をなくしてしまったら復元はかなり難しい。

今首の皮つながっているこの状態をなんとか打破したい。
日本の素晴らしい先人達の知恵をここで絶やす訳にはいかない。
みなが幸せになるプランを実行していきます!

 

最後に伝統工芸・若狭メノウ細工を考える